𠮷田酒造さまからの田植えレポートをお届けします!

米作り観察記録

2025年6月8日頃(田植えから16日目)

  • 田植えから約2週間後の様子。苗はまだ細く弱弱しいです。
  • 2週間以上たっても、エースの皆様の奮闘の足跡は残っております!
  • 田植え後には水管理が始まります。水管理は米作りの中でも重要な作業で、稲の生育に大きく影響します。田んぼに水を張る深さも稲の生育の過程に合わせて深さを変えています。
  • 植えてばかりの稲は、急激な環境変化に弱いです。そのまま夜の涼しい気温などにさらしつづけると、稲はなかなか活着(根を張る)することが出来ません。そのためまずは稲を守るため、5cm以上の深い水を張るよう注意して管理します。
  • 活着後はある程度暖かい環境で生育が進むため、2~3cmほどの浅い水で管理します。
  • 除草剤を撒く際は、効果を高めるためにまた深い水を張ります。
  • また水を張るだけでなく、過剰な成長を防ぐとともに、土を整えるために一旦水を抜く(中干し)作業も行います。
  • 水回りは毎朝、夕と約2時間ずつかけて担当の田んぼを見て回っています。田んぼにより水の入れ方が全く違うため、私も苦戦しながら水回りの管理をおこなっています。

米作り観察記録

2025年6月18日頃(田植えから26日目)

  • 田植えから25日くらいで、俯瞰して田んぼを見ても苗が育っているのがわかるくらい背が伸び、太くなりました。しかしまだ、苗の色は薄く田んぼの中も地面が見える状態です。
  • エースの皆さんの足跡も驚くことにまだ残っております!
  • この日は、草刈りを行いました。草刈りの作業は稲の生育に関係します。特に畔際の雑草は放置すると稲の成長に必要な栄養を奪ってしまいます。
  • また放置された雑草には虫が止まってしまい稲の成長に悪影響を及ぼす恐れもあるため、草刈りは定期的に行っています。
  • 𠮷田酒造の自社田は120枚ほどあり、6月中旬から順次草刈りを行います。今年は梅雨がほぼ無く、30度を超える暑さが続いたので、暑さ対策をしながらきれいになるように心がけて作業しています!
  • 草刈り部隊。アイスを食べながら休憩。冬場は醸造や瓶詰を行っている社員が夏場は田んぼを担当します。

米作り観察記録

2025年6月27日頃(田植えから35日目)

今年も大活躍!溝切機「田面ライダーE」
重さは20キロあり、2人がかりで田んぼに運びます
  • この日は、例年より早く溝切を行いました。
  • 溝切りとは、田んぼに溝を切り、排水口に繋げておく作業です。溝を切っておくと、スムーズに排水が行えます。溝切りには、次のような目的・効果があります。
    1.排水・中干しがスムーズに行えます。
    2.土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
    3.旱魃(かんばつ)の場合は、逆に溝に水を溜めることで対応策となります。

米作り観察記録

2025年7月3日頃(田植えから41日目)

  • 本日今年初めての作見を行いました。
  • 作見とは、稲の状態を観察し、調査項目ごとに記録をつけていきます。調査項目は「草丈」「茎数」「葉色」の3つです。田植えからの大体の日数に対して理想の数値に近づいているか、異常がないかを確認します。
  • あの時小さかった稲も現在44㎝の高さに成長しています!株数も増えてきていて順調に育っていることが確認できました。
  • 葉色はカラースケールを使用して計測します。今後7月の中旬あたりは、山田錦の葉の色が一番濃くなるころです。葉色カラースケールの値で、5~6の色まで濃くなります。その後、葉色はだんだんと落ち着き、成長に伴い少しずつ黄緑色に薄くなっていきます。

葉色カラースケール

第1回目作見データ

背丈:44cm 茎数:15本/株 葉色:4.5

皆様に植えていただいた苗は順調に育っております!また次回レポートさせていただきます!


2025年5月23日(金)
北野エースの本部・店舗スタッフ計12名で酒米の田植え体験をしてきました!

無事に田植えが完了!自分たちの手で植えたお米には、思い入れもたっぷり。お米の成長を楽しみに福井を後にしました。今回植えた酒米を使用したお酒は、 12月中旬頃北野エース各店舗(酒取扱い店舗のみ)で販売される予定です。皆さま、発売まで楽しみにお待ち下さい!